日々、証券取引所で取引され、常に変動している株価。その株価は株式を発行している企業にどんな影響を与えているのでしょうか?株価と企業の関係についてお話ししたいとおもいます。

株価上昇局面の第一生命株価の見通し

日経平均株価が、15年ぶりに終値で2万円台を回復しました。
 現在の経済状況を当時と対比する記事や報道も少なくありませんが、ピーク時には3万円を伺うまで行って株価が徐々に下がり、どこまで行くかわからないまま2万円を割り込んだ当時と、一旦は1万円を割ったところから回復して2万円を超えた現在では、日本経済の活気が違います。
 その中で、生命保険会社であるとともに、国内有数の機関投資家でもある第一生命株価の見通しは、日経平均との連動性が高いのが特徴です。
 生命保険会社は、預かった保険料を運用するため、多彩な業種株式にも投資しています。
 日経平均が上昇すれば、それらの投資がすべて、価値が増えることになります。
 投資先の有価証券は、基本的な投資スタンスが長期運用のため、値上がり益を得るために売却するわけにはいきませんが、投資先の経営が順調であれば、配当などの運用益も増加します。
 運用益を通じた業績アップに対する期待に加えて、保有資産の評価に対して、第一生命株価の見通しは明るいものになります。
 株式会社の価値は、動的な価値評価として、収益力への期待と、静的な価値評価として、保有する資産から負債を差し引いた純資産に対する評価を合わせて判断します。
 純資産の価格が、株価と発行済み株式数をかけた時価総額を上回っている場合は、理屈上、会社を丸ごと買収して、清算すると利益が出ることになります。これを解散価値といいますが、第一生命株価の見通しが、解散価値を下回ることは考えにくい状況です。
 そこで、投資先の株式の価値が上がり、純資産が増加すれば、たとえ売却をして換金することができなくても、第一生命株価も同様に評価をされる見通しです。